◆新刊のお知らせ「はらすきー」(講談社)◆

以前お知らせしました「あしなが」の続編的作品ですが、もうすでに アマゾン等で予約受付が始まっています。今年は出版するタイミングが 読めず、結局来年の2月に延期になりましたが、ようやく原画制作も終え 現在はデザイナーの方の手に渡りました。20年以上前の作品の続編ですから、 画風も相当違い、同じ雰囲気で作画をするのは思っていたより難しかったです。 まず使用していたホルベインのインクが廃版になっていて、代替品を探す 必要がありました。使っていた用紙も同じものは見つからず、まったく違った 画材で同じ絵を描くという作業となってしまいました。塗った絵具のムラを 修正するだけで、作画時間が5倍かかる結果になり、後半は情けないですが 「うぎゃ〜!もういやだ〜!」と何度もアトリエで叫び頭を抱える日々でした。 まったくへなちょこ作家であることを自覚しましたが、今はホッとしています。

「あしなが」では悪い噂がテーマでしたが。しかし、根も葉もない噂に結局 あしながは苦しむこともなく、最後まで自分が悪者にされていることを知らずに 良い結末を迎えます。今回は反対に、実際に悪事を働いてしまった仲間を 「どう許すのか」がテーマになっています。ネット上でも、一度ミスを犯すと 死へ追い込むほどに「集団で叩く」光景が、何度も繰り返されています。 「正義」とは何かを自分なりに考え制作しましたが、この作品ではっきりとした 結論のようなものは書けませんでした。でも読んだこどもたちが「許し」とは 何かを考えるきっかけになると嬉しいです。

(2020年11月10日)




◆モンシローのお知らせ◆

毎日小学生新聞で好評連載中の「アゲルちゃんとモンシロー」の 物語ですが、来年度も連載の継続が決まりました。もう一年頑張ります。 毎小さんには無理を言って作品を KADOKAWA児童書ポータルサイト 「ヨメルバ」で(2か月遅れですが)観覧できるようにしていただきました。 毎小さん、本当に太っ腹です! ありがとうございました。

今年度は黒羽屋家の約40年間をかなり駆け足で描いてしまったため、 全体的にあらすじのような見せ方になってしまいました。それぞれの 時代も深く掘り下げればきっと多くの物語が生まれたかもしれません。 来年度は今回飛ばしてしまった「モンシローの都会での奮闘」を じっくり一年間かけて取り組みたいと思っています。誰もが知る意外な 「彼」が実はバンドメンバーだったことも明かされます。モンシローが 想像以上にヘタレで(帰りたい…が口癖)、周りがいかにサポートして バンドが人気になったかを、数多く登場する濃いキャラクターと共に 描きます。どうぞご期待ください! 作画は引き続き娘の「えみ」が担当します。実は「モンシロー」を デザインしたのも彼女です。幼い頃のモンシローや祖母のモンさん、 がり丸などのデザインも担当しています。古くはまだ高校生でしたが、 女の子キャラ作りが苦手だった私に代わり、アゲルちゃんの造形も お願いしました。黒羽屋家は蝶兵衛以外、ほとんど彼女のデザインと なってしまいました。(うわ〜) 現在も強い「黒羽屋愛」で作画中です。 今後の展開も見逃さないでくださいね。

(2020年11月10日)




◆はなかっぱ新連載のお知らせ◆

毎日小学生新聞で始まる「アゲルちゃんとモンシロー」の 連載ですが、はなかっぱの公式アカウントでも発表がありました。 月一で一年間、ゆったりとしたペースでの連載となります。 原作はあきやまただし、作画担当はあきやまえみ(娘)となります。 黒羽屋家のサイドストーリーに、どうぞご期待ください!

(2020年4月21日)




◆新刊のお知らせ◆

「たまごにいちゃんとげんちゃん」

たまごにいちゃん」シリーズの最新刊です。 シリーズも19作目となりました。 たまごにいちゃんも、主役が大人になって一度 完結したのですが、昨年再スタートをしました。 時間を戻して、少年時代の悩めるたまごにいちゃんの 様々な姿を形にしていこうと考えています。 たまごの姿だからこそ感じる、子供の心の本質に 作品を通して近づいていきたい思っています。 昨年の「たまごにいちゃんとたまごじいさん」に 続く第二弾です。どうぞよろしくお願いします。

(2020年3月13日)





「あしなが」

1999年に刊行された私の初期の絵本ですが、この度 重版のご報告をいただきました。ありがとうごます。 当時の私の絵本の中では異色で、特に笑いを追求していた 時期に作った絵本でしたので、絵本ライブで読む機会も なかった少々不遇な作品でした。ただ「「絵本ナビ」さんの 読者評価ランキングでもいつも高い評価をいただいていて、 数万冊ある絵本の中でも長年、5位以内が続いていました。 大変時間を要しましたが、私もこの絵本の価値をようやく 認めるに至り、そして21年の時間を経て、同様の色を 持った作品を手掛けたいと強く願うようになりました。 ただいまシリーズとしての続編を製作中です。今年中には お披露目できるよう頑張っておりますのでご期待ください!

(2020年3月13日)






「はなかっぱ」シリーズ

今月、はなかっぱの初期絵本3作が重版になりました。 長い間、品切れ状態でしたが今回、アニメ10周年記念に 重版をいただきました。読者プレゼントもたくさんあります。 (私もサイン色紙を頑張って30点描きました!) 抽選で100名様に素敵なプレゼントを進呈いたしますので ふるってご応募ください。応募締め切りは5月30日と なっています。(詳しくは帯の裏面に記載されています) こちらもどうぞよろしくお願いいたします。

(2020年3月13日)




◆いしをつんだおとこ◆


初版から6年間、動きのなかった絵本ですがこの度、ありがたいことに 重版となりました。様々な創作活動をほぼ休止していた頃の作品で、 絵本もこれをもって最後にしようと、悲壮な決意で取り組んだものです。 私の作品としては大変長い5ヶ月間、悩みながら何度も画風を変え、ようやく 形にすることができました。
その甲斐あって、その年の産経児童出版文化賞で 美術賞をいただきました。それまで軽いタッチや漫画的なキャラクターで創作を 続けてきた私にとっても、絵本で美術賞をいただくということには特別な意味が ありました。また内容も「仕事」という課題に、自分なりの答えを見出そうとして います。誰にでも当てはまることではなく、あくまでもこの時点での私の価値観で 今は時間が経ちまた多少違った考えに至っています。しかし一つの提示として 無意味ではなかったと思っています。書店から姿を消すギリギリのところで 踏み止まってくれました。嬉しいです。もし書店や図書館等でお見かけの際は ぜひ御一読ください。
よろしくお願いします。      あきやまただし




◆祝! はなかっぱ「モンシロー」再放送+新作◆

十か月ぶりにモンシローが帰ってきました。キャラクターの提案は もう2年前になります。記念に最初に提出したイラストを公開します。 手袋の色以外はほとんど変更がありませんでした。ももかっぱとの 関係性も提案通りに作っていただき、素晴らしい仕上がりになりました。 スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。アゲルちゃんの 兄の設定で、ヘルメットを取ると王子様のような風貌になりますが、 いつかお披露目することがあるでしょうか。子供の頃は両親の影響で アカデミックな音楽の勉強をしていました。少年天才ピアニストとして 村の外でも有名でしたが、いつしかその道に疑問を感じ、ロックの魅力に 取りつかれていきます。彼の父母(チョーベルト、アゲリーナ)も年末に 登場しますのでご期待ください。妹のアゲルちゃんとのお話もいつか 登場するかもしれません。こちらも気長にお待ちください。ララバ〜イ♪

(追記:昨日アップしたモンシローのヘルメットを取ったイラストに 本来あるはずの蝶の触角がありませんでした。単純なミスです。 お恥ずかしい…。 2019年8月1日 あきやまただし)




アニメ「はなかっぱ」10周年の記念に出演者やスタッフの方々から 素敵な贈り物がありました。サイン入りのトートバッグやトレーナです。 また我が家に大切な宝物が増えました!本当にありがとうございます。 長く現場を離れて不義理を続けている原作者ですが、作品を思う気持ちは 一緒でありたいです。いつかこの作品を「長寿アニメ」として皆さんに 普通に語っていただける日が来るまで、微力ですが頑張りたいと思います。

2019年8月25日 あきやまただし




◆あきやまただしプロフィール◆

1964年、東京に生まれる。東京芸術大学デザイン科を卒業。
「ふしぎなカーニバル」(講談社)で、第14回講談社絵本新人賞を受賞。
「はやくねてよ」(岩崎書店)で、1995年日本絵本賞にて大賞を受賞。
主な作品に「まめうしシリーズ」(PHP研究所)「へんしんシリーズ」(金の星社)
「たまごにいちゃんシリーズ」(すずき出版)などがある。
アニメ作品として2004年よりEテレ「おかあさんといっしょ」で
「パンツぱんくろう」、2010年より「はなかっぱ」を放送。
2015年、「いしをつんだおとこ」(ハッピーオウル社)で
第62回産経児童出版文化賞、美術賞を受賞。沖縄県在住。